2017年11月21日火曜日

タイトル通りちょっと物知りになれたコンサートで

ヨハン・カスパール・フェルディナンド・フィッシャーは、まだチェンバロの時代の作曲家だというが、バッハ以降の作曲家に多大な影響を与えた。
日本チェコ国交復活60周年を記念して11月17日催された竹内英仁ピアノコンサートの最初は、この作曲家のチェンバロが原曲である作品から始まった。

プラハ音大へはピアノで留学していたのだが、学内演奏会で倅が弾く曲をいたく気に入り、チェンバロの教授が誘ってくれてチェンバロも学んだのだという。
教授はかなり年を召していたが「この年になってこの曲を託せる若者に出会えたことは幸せだ。」と言って楽譜を渡してくれ、親身になって指導してくれた想い出の曲だとの説明があった。

彼の地では何人ものお年寄りたちから可愛がられたが、尊敬できる彼らが共通して口にしたのは、「この年になってみると、自分がしてきたことよりも人が自分にしてくれたことの方が圧倒的に多かったということに気が付き、日々それに感謝して過ごしている。」と言うことであったという。

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