白馬は馬にあらず
古代中国論理学で(悪)名高いのに、戦国時代の弁説家として名を馳せた公孫竜の命題「白馬は馬にあらず」というのがあります。
公孫竜曰く、「馬」とは形に対する概念であり、「白」とは色に対する概念である。色に対する概念は、形に対する概念とは異なる。
また、白馬とは馬概念と白概念の複合概念、即ち、形概念と色概念の複合概念であり純粋な形概念ではない。
故に、白馬は馬ではない。
常識的に見れば「詭弁」としか言いようがない論法をもって、論理学を展開した。
公孫竜を含む、この手の古代中国論理学者たちのことを、「名家」と呼びます(「名」とは「概念」の意味)
論理的思考能力を鍛えるのにはいいのかも知れませんが、世の中の役に立つ理論というわけではありません。
相手を言い負かすのが目的では、学問の意味がないと思うのです。
ディベートというのも、目的をはきまちがえると、そうなりそうです。
0 件のコメント:
コメントを投稿