2013年1月27日日曜日

風樹の嘆


 招待されて雪の降り積もった岩手の温泉に浸かり、帰宅した連休最終日の夕刻、母が誕生日を待って一つ年をふやし98歳で旅立ったとの電話をもらったのが一昨年のこと。

 

 長く世話になった嫂に「お母さん(お母さんとは、兄嫁のことをいつからかそう呼ぶようになっていた。)、そろそろお迎えがきそうだから、一緒に行きましょうよ。」

と言うのに対して

「一緒に行くのははまだ、堪忍してね。」と言っていると笑っていたのがその半年くらい前の話であった。

孫達がお母さんと呼んでいたのが、いつのころからか母までが嫂をお母さんだと思い込んでそう呼んでいた。

 

 樹欲静而風不止    樹静かならんと欲すれども風やまず

 子欲養而親不待    子養わんと欲すれども親待たず

 

韓詩外伝にある、孝行をしたい時分に親はなし。というお話しだが、省みて親孝行らしいことはしないままであったが、まだもう2~3年は生きると思ってました。

0 件のコメント:

コメントを投稿