南天は、その語の音から難を転じるということで縁起の良い植物として、庭の鬼門に植えられます。
根元に福寿草を添えて植えると、福来たるということに繫がり、なお良い。
南天は、初夏に白い小さな花を沢山つけるのですが、花の時季に傘をするなどして雨に当てないようにしないと、秋に付ける実が揃わず、歯欠け状態になってしまいます。
南天の葉は防腐こうかがあるので、お祝い事でお赤飯を炊いて知人に配るときなどに一枝添えたものでした。
福寿草は、正月の縁起物として鉢植えされたものが売られていますが、鉢のサイズに入れるために根が切り詰められていますので、長持ちしません。
福寿草は、そもそもが根を広範囲に広げるものですから、庭などにおろすときは、それを考慮します。
小正月から節分にかけての鬼よけに「蟹柊」と書いた紙、あるいは柊に鰯の頭を刺したものを門口に飾ったものでした。
東京の我が家では、柊がないので、代わりに柊南天の小枝を使うようにしています。
南天の幹は、かなり太く育ちます。当家の南天は、赤い実をつけるのも白い実をつけるのも、幹の直径が1~8センチほどになっています。
鹿苑寺金閣の茶室夕佳亭(せっかてい)には、南天が床柱にされているのをみることができます。
柴又の帝釈天にもあると聞き及びますが、まだ見ていません。
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