2013年2月15日金曜日

「つりぎつね」の台詞ではないけれど


「くひて~な」は、歌舞伎の演目である「つりぎつね」に出てくるセリフ。

 

写真のハッコリババサ(春蘭)は、これを摘んでお浸しにすると、これはもうまるで翠の宝石そのもののような鮮やかさです。

1~2本を感謝して貴くいただくのであります。

 

森のバレリーナとも呼ばれるカタクリも、同様にお浸しがよろしいかと思いますが、心無い人たちの乱獲によって絶えてしまった場所が多い。

ですから、いまカタクリが生えている場所の殆どは、採取禁止になっています。

採るときには、根元を踏みながら根がぬけないようにしてそっと1~2本を頂き、けっして全部とってしまわないようにしたものでした。

自然への感謝とバランスが、教えられるともなく教えられて、絶えてしまうことなく、春の風情ある風味は長く伝わってきたのでしょう。

 

当家の春蘭の鉢植えには、今年も2~3本出ています。3年に1度くらいの間隔で摘んで、家内と1本づつそれを愛でるのですが、今年は見てるだけになります。

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