「くひて~な~」は、歌舞伎の演目である「つりぎつね」に出てくるセリフ。
写真のハッコリババサ(春蘭)は、これを摘んでお浸しにすると、これはもうまるで翠の宝石そのもののような鮮やかさです。
1~2本を感謝して貴くいただくのであります。
森のバレリーナとも呼ばれるカタクリも、同様にお浸しがよろしいかと思いますが、心無い人たちの乱獲によって絶えてしまった場所が多い。
ですから、いまカタクリが生えている場所の殆どは、採取禁止になっています。
採るときには、根元を踏みながら根がぬけないようにしてそっと1~2本を頂き、けっして全部とってしまわないようにしたものでした。
自然への感謝とバランスが、教えられるともなく教えられて、絶えてしまうことなく、春の風情ある風味は長く伝わってきたのでしょう。
当家の春蘭の鉢植えには、今年も2~3本出ています。3年に1度くらいの間隔で摘んで、家内と1本づつそれを愛でるのですが、今年は見てるだけになります。
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