サラリーマン川柳が面白い。
当意即妙、日本人の感性は素晴らしい。
それで思い出したのですが、和歌での歌合戦。
前九年の役の時、源義家の活躍は目覚ましかった。この時期における辺境の砦は「柵」と呼ばれたが、義家は次々と破り続けていました。。
そのころ「衣川柵」(岩手県・平泉町附近)も攻め落しました。その衣川の陣に安倍貞任はいました。
敗走する貞任を、義家が馬をあおって追いながら 「衣のたて(館)はほころびにけり」 と、歌の下の句を貞任に投げかけたところ、貞任はにっこり打ち笑って振り返り、「年を経し糸の乱れの苦しさに」と上の句をすかさず返したのだという。
義家は感動した。無知で卑しいとされていた辺境の武人が、都の人以上に「雅心」をもっていたとは・・・
義家は、それでこの追跡をやめたといいます。
子供の頃父からの寝物語に聞いた、いわゆる「名場面」は、義家と貞任の歌問答として知られるが、今の時代そんなことを知っている人は少ない。
命のやりとりをしている合戦のさなかにあって、この優雅さ。心打たれたのを記憶している。
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