2013年2月18日月曜日

春には桜を観に行きましょう


信州飯田市は、知る人ぞ知る桜の名木が多い。

地元の人は、桜の花が咲くと農作業が忙しくなる時季と思っているので、それらの桜が観光的にどれ位の価値があるかということには頓着していないから、一本桜でも客が呼べると思っていないようです。

【舞台櫻と塚櫻】
旧座光寺麻績学校校舎(県宝)は、明治6年に1回は歌舞伎舞台、2階は学校として建築された県下最古の現存校舎です。(今は、新しい小学校が近くに建てられています。)
校舎の前に咲くのは、江戸時代から麻績の里の人々によって育てられた「麻績の里舞台櫻」


5~10枚の花弁が入り混じって咲く「半八重紅彼岸」という枝垂桜で、樹齢350年と推定される非常に珍しい種類の桜で、他所にはない。


【麻績(おみ)の里】(現在の地名は、長野県飯田市座光寺)
当地域には、約1万年以上前の縄文時代草創期からの人々の営みが確認でき、竪穴住居跡などの数は、飯田・下伊那地方屈指の埋蔵文化財包蔵地域となっている。

座光寺地区の古墳は、75基以上で、特に高岡1号古墳(県史跡)は、この地方で最大級の前方後円墳。
国道153号線バイパス沿いに広がる恒川遺跡群は、弥生時代や古墳時代中後期、奈良・平安時代の住居跡400軒
以上が確認され、古代伊那郡衙(ぐんが=郡の役所)の所在地であったと推定される。
この遺跡群からは、和同開珎銀銭、硯、帯金具などが発掘されている。


【元善光寺】
「不捨山座光如来寺」が正式寺号。
推古天皇10年に、麻績の里の住人本多善光(ほんだよしみつ)が難波の池から阿弥陀如来を迎えたのが始まりとされている。

その後、仏宣により現在の長野市に遷座されたことにより、「元善光寺と呼ばれる。
これが、長野と座光寺の両方の善光寺をお参りしないと片参りであると言われる所以である。
麻積の桜のそばに在る元善光寺の境内に幹が半分ほど朽ちてしまった老木がありますが、たまたま通りすがりに目にして立ち寄った飯田市小伝馬町の専照寺境内の樹齢400年と表示されていた枝垂桜のほか、瑠璃時の枝垂れ桜、昼紙温泉の駒つなぎの桜などなど、もう、いくさきざきに素晴らしい花が咲いていて、たまりません。

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