この何年も音信のなかった高校時代の友達から、突然電話がかかってきました。
「元気か?」と聞くから「こちらは元気だけれど、貴方は?」と訪ねると「今入院しているんだ。」という。
「棺おけに片足突っ込んだけれど、急場をなんとか脱したら無性に君にに会いたくなった。」とのこと。
翌日仕事をやりくって早速見舞いに行くと、こんなに早く来てくれるとは思わなかったと殊のほか喜んでくれた。
4期まで進行し転移もしていたので手術も不可能で、治るためには戦うしかないと医者に言われて痛みに耐えながら頑張ったという。そうしているうちに痛みも遠のき、投薬も身体に合ったのか効いてきたらしく思えたら、お前の顔が浮かんだのだという。
「あんた運がいいのかもしれないぜ。俺に会いたいと思ったってことは・・・。まだ何かやりたいことがあるんだろ?だったらホンキでそれをやりたいと思えば大丈夫だよ。大体、助からない人は、自分でもう駄目だと決めちゃったからだと思うし、貴方みたいに本性が明るくないことが殆どだから、アンタがなんとかなると思えばなんとかなるよ。口から出まかせに言ってるように思うかもしれないけれど・・・」といいながら、いくつかの見舞いをした実例を話すと、「俺も頑張ってみるよ。」と明るい顔になった。
どういうわけか最大のピンチになると、突然電話してくる友人が多い。
そのいずれもが、他の人には知らせないでくれという。
脳内出血、脊椎骨折、心臓発作、癌、などなど。そしてまたどういうわけか私が見舞いに行った人は、大半復帰してくる。
根拠を示して励ますわけではないけれど、本人がなんとか治りたいと心底思えば治るんじゃないかと思えてならない。
タバコを1本吸いたいからというから「じゃあ、早く退院して吸いなよ。」と言ったことで、タバコ吸いたさの一念で治っちゃった人が現にいます。
人は、自分が思ったとおりのものになる。
そう他人には告げて、思い方を変えることで良くなるのを目にするんだから、自分の仕事だって良くならなくっちゃいけないのでしょうが、自分のことは後回しになるらしい。
このページを始めたきっかけだって、世のため人のためなんだけどネ。
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