2013年7月16日火曜日

ツナミ 津波ではなく桑の実の方


 桑の実のことを「ツナミ」といいますが、紫色に熟れるまえの色をドドメイロというのだそうです。

 浅学にしてドドメとは土留めかとおもっていたに・・・小林秀雄様の考察にドドメはトドメをさす。そんな複雑な色があるとは・・・

 

 この間の車中見聞録に、車内で足組みをしていたのを注意したことから諍いが始まったというのがありました。なぜか名護屋あたりでっていうのが心に残ってます。

 ナゴヤすなわち和やかってことだろうと思うのですが、わが国における世界に類を見ない最高の徳目が「和」なのであります。

儒教にいう仁・義・礼・智・忠・信・考・悌や、西洋にいう愛を超えたものであって、日本人が有史以来積み上げてきた共通概念なくしてなりたたないものだと思うのです。

 和の精神があまねく涵養されていたら、そもそもの発端である公の場所での足組みはなかったでしょうし、それに続く諍いなども起こりうべくもなかった。

 初めに主張ありきということに毒されすぎて、近頃は惻隠の情などという感性はどこかに行ってしまったらしい。

せめて、恥を恥と感じる品性が軽んぜられることがない世であれかしと願わずにいられない。

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