2013年7月19日金曜日

復活したカンボジャの絹織物「クメール紬」


 山繭からとった絹糸の織物は、知る人ぞ知る絹布の極上品です。

 

 カンボジアのクメール絹織物も、その山繭と同じくらい小さなマユから細い糸を取り出し、すべて手でつむいで織り上げるのだとか。

 

 織物については、使う物になかなかこだわりがあって、やれ海島綿だのオーガニックコットンだのリネンがどうだのと言っている倅が、クメール紬はいたく気に入っている様子で、飯田文化会館での「カンボジアに学校を建てよう」支援に縁あって、ピアノコンサートを催した折、展示販売会場で手に入れたクメールとクメール語で手刺繍されたハンカチを自分でプレスして今も大事に使っているようです。

 

 幼い時から、自由になるお小遣いが1000円であれば1000円、500円なら500円で買える品物の中で最高と思えるものを選ぶ子だったが、クメール織物は、高級店でも目にしたことのない素晴らしい品質だと喜んでいます。

 

 これは、このページをご覧の皆様にもお勧めですが、海外旅行などで見つけたら、愛する奥様やお嬢さんへのプレゼント、お知り合いへのお使い物としてシャレていて、贈ったら喜ばれること必定かと思います。

 ハンカチ位の大きさの物なら、さして高額ではありません。

 

 クメール織物は、カンボジャの内戦のとき、織物の技術どころか蚕の餌になる桑まで絶えてしまったのを、京都の友禅染色家である森本喜久男氏が現地に住みこんで、一人一人技術者を探し出して復活させました。
 
 

 
(写真は、飯田紬で作られた敷物の上に乗せたバナナの茎による草木染めのハンカチです。)

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