2013年7月20日土曜日

猛毒と言われるフグの卵巣を食べました


能登か佐渡に旅行したときに、土産として買ってきたのだけれど、食べるのを躊躇ったのか、冷蔵庫にいれたまま長い間忘れていたものが出てきました。

賞味期限はとっくにきれてはいるだろうけれど、食べてみたところ実に美味い。

食べた後もまだ生きているから、人間というのは、こと美味しい食べ物のこととなると、いろんな工夫をするものだと感心します。

 

「ふぐの卵巣の糠漬け」は、文字どおりふぐの卵巣を塩と糠に漬けて、3年以上熟成させた食品です。

ふぐの種類によっても異なりますが、ふぐの卵巣にはテトラドトキシンという青酸カリの100倍、23mgで人の致死量に達するほどの猛毒が含まれています。その卵巣の毒が塩と糠に漬けることによって、無毒化され、食べても安全、そのうえ深い旨みを持った食品になるというのだから驚きです。
石川県では、ふぐの身の部分の糠漬けも勿論のこと製造されていまが、江戸時代にはすでに卵巣の糠漬けがつくられていたようです。


なぜ卵巣の毒が消えるのか、解毒の過程は現在も謎のままなのだそうです。

ですから、製造方法を変えることができず、ずっと変わらぬ方法で、今も「ふぐの卵巣の糠漬け」はつくり続けられているのだといいます。

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