2016年10月17日月曜日

掘り起こしてみても始まらないが

現実の歴史というのは、いかに隠蔽糊塗しようとしても、いずれ表れてくる。
日本が隠蔽しているとして責め立ててみても、大した証拠はでてこないが、逆の物ならいくらでも出てきそうである。
そんなことを言うのは国粋主義だと言われたらは心外であるが、敗戦したが故に伏せられてしまっている事実は、かなり沢山なものでると思われる。

400年にわたる植民地支配に敢然と立ち向かい、人種差別撤廃やら五族協和やらを唱える日本は、列強にとってさぞ憎かったであろう。
日本に差別がなかったとは言わないが、人間を獣扱いし、殺して構わないという思想はなかった。

歴史上皆殺しの対象となったのは、ユダヤ人と日本人。嘘ではなく本当の話である。
日本人がそんなことになっていたとは知らない人が殆どであろうが、実際はそうであったようだ。

有色人種としてただ1国、価値観を異とする白人世界と戦ったのである。
それをする日本は、アジア・アフリカ諸国の希望の星であった。(唯一白人側についたC 国というのもあったが・・・)

戦争というのは、ありようをいえば相手を殺すこと。
しかし、それにもルールはある。太平洋戦争のの実情は、相手国の方が残虐であったことが枚挙にいとまなく出てくる。
なぜなら、黄色人種である日本人は人ではないから、何をしても神に許されると信じ込んでいたため、隠すこともしないで野放しにしていた資料が出てきてしまうからである。

「ねずみとり業者」とか「狩猟許可証」とかのステッカーを貼った軍服を着用し、「唯一良いジャップは死んだジャップ。」と公言して、アメリカインディアンを狩ったときを再現した。
頭蓋骨を置物に、人骨をペーパーナイフに、頭皮を剥いで飾り物にし、郷里への土産にした。
そういう写真が残っているのに処分もしないでいる。

それでも、日本人はそんなものを掘り出してきて、謝罪しろだの賠償しろなどとは言わずにきた。
戦争に負けたということはそういうものだとして潔かった。
おしむらくは、日本人が日本人を悪しざまに言って憚らないことが、普通に通ってしまうことである。日本人でありながら、事実無根のことまで捏造する勢力すらある。

しかし黙して語らなかった先祖たちの振る舞いをみていて、日本軍が喧伝されるほど悪者だったとは信じられない人たちが大勢いる。
恨みを晴らそうというのではない。真実を知ることで精神が救済され、誇りを取り戻せると思っているからに違いない。

戦争の結果どうなったかと言えば、米国が期待した中国での権益は皆無であったし、日本が理想として掲げた通り、結果的にアジアの植民地が独立するのを防ぐことはできなかった。

もっと困ったことは、実は日本が共産主義勢力の防波堤だったことに気づいたことであり、自らがその矢面に立たねばならなくなったことであろう。
朝鮮戦争・ベトナム戦争、それに続く東西冷戦などなど。
未だに世界各国で収まらない紛争の遠因は、そんなところにもあるのかもしれない。
でも彼らは、自らが正義であると頑なに信じて疑いもしない。

どれが良くてどれが悪いかは簡単には決められないが、勝ったから・負けたからではなく、事実関係が詳らかになっていくのには、まだまだ長い歴史の時間が必要なのであろう。


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