2016年10月7日金曜日

そもそもは新南群島(南沙諸島)と呼ばれていた

九段線だなどと訳の分からないことを言って、南沙諸島を自国の物だということにして居座っているが、南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島は、元は日本の領土だった。
柄のないところに柄をすげて、中国は今、南沙諸島で、国際法(国連海洋法条約)に照らして領土にはできない暗礁を勝手に埋め立てて「人工島」を造り、滑走路を造るなど軍事基地化を進め、領土であると強弁している。
南沙諸島の領有権を中国と争っているフィリピン、ベトナムといった沿岸国はもとより、日本や米国など多くの国々が中国を批判しているが、中国は今年1月に入って、人工島の一つ、ファイアリークロス礁に造った滑走路で航空機を離着陸させた。
中国の傍若無人な振る舞いは、今年も国際社会を悩ませそうだが、これといった対策はなさそうに見える。まさか戦争にまで持ち込むわけにいくまい。

1952(昭和27)年4月発効のサンフランシスコ平和条約第2条のf項にこうあります。
「日本国は、新南群島及び西沙群島に対するすべての権利、権原及び請求権を放棄する」
ここでいう「新南群島」とは南沙諸島のことである。
新南群島は、1918(大正7)年に海軍中佐の小倉卯之助という探検家が発見し、島の一つに標柱を立てている。
いうなれば、南方領土の発見です。ちなみに小倉が探検に使った帆船は、明治時代に千島探検で名を馳せた元海軍大尉、郡司成忠の所有であった。(郡司は幸田露伴の実兄)

サンフランシスコ講和条約第二条で領土権は放棄したが、未だにどこにも分割していないことを忘れてはならない。
こういうことについて、日本人は無頓着すぎる。
中国の物になったなどということは、裁判の結果を待つまでもないことなのである。


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