2016年10月3日月曜日

ノイスバインシュタインとヘレンキームゼー

9月が過ぎて10月に入りましたが、9月には必ず思い出すことがあります。
ザルツブルグに留学していた息子を訪ねがてら、遅い目の夏休みをとってドイツ各地を巡りました。
お定まりのノイスバンシュタイン城や、趣味の登山に関連して既に雪を頂いているドイツの最高峰であるツークシュピッツェも尋ねました。

帰り道には、ノイシュヴァンシュタイン城を建てたルートヴィヒ2世の残した最後の城である
ヘレンキームゼー城にも寄ることにしました。
ヴェルサイユ宮殿の完全に正確な模倣にしたというその城は、いくつかの箇所でヴェルサイユ宮殿よりも勝っているともいわれ、豪華絢爛な装飾に圧倒されました。

ヘレンキームゼー城は、ミュンヘンの東70キロメートルほどにある、キーム湖という湖の中のヘレン島にあります。
ヘレンキームゼー城への唯一のアクセス手段は船。最寄りの街、プリーンから出ている定期船に乗って訪問します。
ミュンヘンからプリーンまではドイツ鉄道の特急でおよそ1時間。その間ずっと、ドイツののどかな田園風景を車窓から眺められます。
プリーン駅(Prien/Bahnhof)からプリーン港(Stock/Hafen)まではおよそキロメートル。この区間をキームゼー鉄道という観光蒸気機関車がおよそ8分で結んでいますが、便数が少ないので歩きました。

観光を終え、湖畔のレストランで軽い食事を摂っていたとき、地元のおじさんが青い顔をして入ってくるなり、興奮気味に何か喋っていました。
「アメリカで、大変な事故が起こった。」と言っているのですが、詳細はわかりません。
急いでザルツブルグまで戻りTVを点けたところ、ビルに飛行機が突っ込み黒煙をあげている生々しい映像が映し出されていました。
それが、9.11だったというわけです。
夏休みをそこそこに切り上げ、急遽帰国することにしました。
日本で見た映像は、さらにひどいものでした。


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