2016年10月2日日曜日

自ら外交カードを与えているように見える

稲田防衛相が813日夜、成田からジブチへ視察に出かけたのは、ジブチの海上自衛隊基地が米国主導の「対テロ戦争」の一環である多国籍部隊による船舶検査への参加の拠点化が狙われているということはあっても、靖国参拝で物議を醸すのを避ける措置であったことは否めない。
それはそれで、大臣としての判断としてそうせざるを得なかったということであり、現状では責めるわけにいくまい。

辻元 清美議員が、戦没者の慰霊式に稲田大臣が出席しなかったのは言行不一致ではないのかと責め立てたというが、「物議を避けるための苦渋の選択であったと思うが、ご苦労様でした。」とでも言ったら、さぞ株をあげることができただろうに・・・
国内にいたら、多分靖国神社に参拝しただろうし、そうすればそれを理由に責め立てる。
要するに、何をしても難癖をつけたいということだけであろうように見える。薄すぎる。

そもそも彼らが騒ぎ立てて国内問題を大きくしたことで、中国韓国が外交カードとして使えるとしたのであって、中国韓国は、彼らの国内向けの政治道具とするのが主目的ではないのか?

暴力革命を目指した日本の勢力は、国内が揉めていた方が良かっただろうが、もうそんなことは夢物語に過ぎない。そんなことで大勢が動く世の中ではあるまい。
国益を損ねるどころか、世界の平和の為にも好ましくない。
先の発展を目指すなら、そろそろそこから脱却し、新たな理念を打ち立てねばならないのではないのか。
若者たちはすっかり気づいてしまったし、安保闘争年代は年を取り、支持してくれる基盤は衰えた。
目の覚めるような法案を提出するわけではなく、反対の為の反対をしたり難癖をつけることだけに血道をあげるようなことばかりをしていると、政権交代可能な政党になるどころか、存続が危うくなることにだってなりかねない。

自分たちの主義主張にとらわれ過ぎて、国民目線を失ったままでは失地回復は程遠い。


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