2016年10月6日木曜日

働くことに喜びを見出してきた国

世界にはいろんな考え方があるが、日本では労働は美徳ととらえられています。
南米の国では重要書類にサインするだけが仕事というのが一番良いとされているところがあるそうですが・・・
彼らの考えは、労働はお金を得るための手段であり、一番よいことはお金持ちの遺産を相続して遊んで暮らすことなのだとか。

西洋のプロテスタントも労働については、ある程度日本人と似たような考え方をしているらしい。
韓国は、労働については日本とは全然違い、それは下層階級がするものとなっていた。
両班と呼ばれる貴族階級などは、代々なんにもせずに移動するのにさえ自分の足で歩くことをせず、奴婢の担ぐ輿を使うなど優雅に暮らしていたので、手足が退化して小さくなってしまっていたそうです。
その名残で、朝鮮では肉体労働は今も卑しいものとされているようです。

日本では、天皇陛下も少しだけとはいえ稲作をするし、皇后陛下もお蚕様を飼う。
昔のお殿様だって、堤防工事に出て家臣と共に汗を流した。

西洋人が日本に来て驚嘆したのは、日本人は労働して汗を流すことに喜びを持っていると感じ取ったことだったようです。
日本の職人の持つ技術も、長い修行と努力の賜物だと思うが、それに見合う収入が得られなくなってしまっていては、それを継承していく人がいなくなってしまう。
働くことの喜びだけではすまなくなるとしたら、何とか方策を打ち立てなくてはなるまい。
技術立国としての根幹に拘ることなのだから・・・

それにしても、働かなければ食べていけなかった時代を経験しているから思うのだけれど、良い悪いは別にして、仕事を探して選り好みできないで一所懸命働いたころは、上昇エネルギーがあったように思う。
今は良い時代なのか、なにもしないでも何とか生きていけるようです。
外国人であっても生活保護があるみたいだし・・・

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