2017年5月15日月曜日

神社を参拝すると、注連縄というのを目にします。
日本の神道では「社(やしろ)」とその神域とされる場所と、現世あるいは俗世とされる場所を隔てるための結界の役割を持つのだとされる。
古神道においては、神域はすなわち常世(とこよ)のことであり、域外は現実社会を意味する現世(うつしよ)ということになっていた。
注連縄はこの二つの世界の端境や結界を表していた。

注連縄は、藁や麻などで縄を綯(な)うことにより作るが、左綯え(ひだりなえ)と右綯えの二通りがある。太さもいろいろあります。





左綯え(ひだりなえ)は、天上にある太陽の巡行で、火(男性)を表し、右綯えは反時計廻りで、太陽の巡行に逆行し、水(女性)を表しているのだという。
祀る神様によりなう方向を使い分けるのだといいます。
縄文土器に残る縄目模様には、何か意味があったのでしょうか。
それが神道に色濃く引き継がれたのだという人がいる。
縄の形状からすぐに連想されるものは蛇。蛇は何度も脱皮を繰り返して大きく育ち、不死のものとされていたようなのです。
現代人はことにそうなのですが、蛇は余り好まない。しかし、積極的にこれをアヤメルということはもっとしません。何らかの畏れというのを持っているようです。
神道は他の宗教と違って教義というものが無いと聞き及びます。(浅学にして知らないだけかもしれませんが)
精妙な精神活動が、口伝によってのみ伝承されてきているとしたら、凄すぎる。

0 件のコメント:

コメントを投稿