2017年5月13日土曜日

どうして気持ちを削ぐようなことばかり

近所に、昔ながらの八百屋さんがあります。品物が良いので、スーパーなどで買わないで、そこで買うことにしている野菜があります。
あるとき、若い女性がやってきて八百屋の奥さんに「国産の野菜を下さい。」と声をかけていました。変なことを言う客だなと、その時は思いました。
その客が帰った後に八百屋の奥さんがいうことに、「あの方は、C国の人なのよ。でも、国産というのはC国産のことではなくて、日本産の野菜ということなの。」
わけへだてなく商売をしているうちに、親しくなったらしい。

地方都市の大学に留学に来ていたC国人がいました。
周りに居た人たちは皆親切で、アルバイトにきたときなど、何くれと無く面倒を見ていました。
その留学生がその地を去ることになったとき「皆さんとお別れすることになりましたが、お礼もできないので、これだけは伝えていこうと思います。国の恥になることなので、今まで黙っていましたが、今後はC国産の〇〇は買うのを控えて下さい。とても非衛生的につくられているのです。悲しいことですが、日本人が食べるのだから何でもいいんだ、という人がいるのです。」と言ったというのです。

会社に、父親が華僑だという人が面接にきました。いろいろ話していると、その御父上は「よその国に住まわせてもらっているのだから、決して周りに迷惑をかけてはいけない。」というのが口癖で、母親は、「何かするときには、どうせしなくてはならないのだから、文句を言う前に気持ちよくやりなさい。人の悪口は決して言ってはいけません。」というのが口癖だったのだといいました。
採用することにしたのですが、気持ちよく一所懸命働いて皆にも好かれ、日本の女性と結婚して日本人になりました。

韓国出身なのに「俺、韓国大嫌い。」と言って憚らない人がいました。
長い年月一所懸命働いて、そこそこの成功を収めました。母国語は完全に忘れたといいます。
成功を収めて一時帰国したことがあるそうなのですが、親戚の人が集まってきて、口々に北朝鮮のことを悪く言うので「その人たちは何人なんだ?」と訊いたところ、誰もが押し黙ってしまったのだという。
日本人のことも同じように悪く言うので「一度でもいいから、自分の目で確かめて見ろ。」ということで、連れて帰ったのだといいます。
何週間か家に泊めて面倒をみたのですが、いよいよ帰国するということになったとき「国で教わっていたことと全然違う。」といって泣いて帰ったのだといいます。

人は、恨みを教え、憎むことを教え込むと、親しくつきあうことはできなくなる。
ましてや、嘘を教え込むなどで恨みを助長しその継続を図るなどは論外である。
事実を事実の通りに学び、経験すれば、互いに痛みは伴ったとしても、違った展開ができるようになるのだと思うが、凝り固まってしまうと難しいことになる。

困ったことに、順法精神ということについては、いささか趣が違うイyに思えてならない。
裁判はやっても大衆受けするような法解釈を付け加え、国際法を無視してでも、感情を優先する司法判断をすることが、殊に日本に対しては多いのではないのか?
例えば、日韓基本合意により解決済みのことであっても、個人レベルのことはその範囲外であると言って憚らない判決を下す。
もしそれが罷り通るということになれば、日本側が請求することが可能になるものは、200兆円を超すとも言われていることを考えた上のことなのか?
意識もしていないのだとするならば、そういうバランスを欠いても済むとする国家と対応するには、日本側も情報提供などを広く徹底して喚起を促すべきだと思う。
国際的な約束事を守らないのでは、安定的な関係はいつまでたっても築けない。
仲良くしていこうという機運を削ぐ。

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